翻訳者:
-
Ryuunosuke Ayanokouzi <i38w7i3@yahoo.co.jp>, 2014-2019
このマニュアルは WeeChat チャットクライアントについての文書で、これは WeeChat の一部です。
Latest version of this document can be found on this page ↗.
1. はじめに
WeeChat (Wee Enhanced Environment for Chat) は無料のチャットクライアントで、高速、軽量、多くのオペレーティングシステムで動くように設計されています。
このマニュアルは WeeChat の内部構造について書かれています:
-
リポジトリ
-
コーディングルール
-
中核部の内部構造
-
プラグインの内部構造
-
WeeChat に貢献する方法
2. リポジトリ
WeeChat リポジトリは GitHub organization の weechat ↗ にあります:
リポジトリのリスト:
- weechat
-
ソースコードと文書を含むコアリポジトリ
- scripts
-
weechat.org に投稿された 公式 スクリプト
- weechat.org
-
source of WeeChat website ↗
- weercd
-
IRC テストサーバ
- qweechat
-
WeeChat の Qt リモート GUI。
このマニュアルは weechat リポジトリだけを説明しています。
2.1. 概要
主な WeeChat ディレクトリは:
ディレクトリ | 説明 |
---|---|
|
ソースコードのルートディレクトリ |
|
コア関数: エントリポイント、内部構造体 |
|
フック関数 |
|
バッファ、ウィンドウ、… を操作する関数 (全てのインターフェースで使う) |
|
curses インターフェース |
|
ヘッドレスモード (インターフェースなし) |
|
curses インターフェース |
|
プラグインとスクリプト向け API |
|
alias プラグイン |
|
buflist プラグイン |
|
charset プラグイン |
|
exec プラグイン |
|
fifo プラグイン (WeeChat にコマンドを送信する FIFO パイプ) |
|
fset (高速設定) プラグイン |
|
guile (scheme) スクリプト用 API |
|
IRC (Internet Relay Chat) プラグイン |
|
javascript スクリプト用 API |
|
logger プラグイン (表示されたメッセージをファイルに書き込む) |
|
lua スクリプト用 API |
|
perl スクリプト用 API |
|
php スクリプト用 API |
|
python スクリプト用 API |
|
relay プラグイン (irc プロキシ + リモートインターフェース用の中継) |
|
ruby スクリプト用 API |
|
スクリプトマネージャ |
|
spell プラグイン |
|
tcl スクリプト用 API |
|
trigger プラグイン |
|
typing プラグイン |
|
xfer (IRC DCC ファイル/チャット) |
|
テスト |
|
スクリプト API テスト |
|
スクリプト API テストを生成、実行する Python スクリプト |
|
単体テスト |
|
コア関数の単体テスト |
|
インターフェース関数の単体テスト |
|
プラグインの単体テスト |
|
IRC プラグインの単体テスト |
|
Unit tests for trigger plugin. |
|
文書 |
|
翻訳ファイル (gettext) |
|
Debian パッケージ用 |
2.2. ソースコード
コア
WeeChat "core" は以下のディレクトリに配置されています:
-
src/core/: コア関数 (データ操作用)
-
src/gui/: インターフェースの関数 (バッファ、ウィンドウ、…)
パス/ファイル名 | 説明 |
---|---|
|
コア関数: エントリポイント、内部構造体 |
|
配列リスト |
|
クラッシュした際にバックトレースを表示 |
|
Calculate result of expressions. |
|
WeeChat コアコマンド |
|
デフォルト補完 |
|
設定ファイル管理 |
|
WeeChat コアの設定オプション (weechat.conf ファイル) |
|
Cryptographic functions. |
|
デバッグ用関数 |
|
Directory/file functions. |
|
Build of files for documentation. |
|
内部変数へのリファレンスを含む式を評価 |
|
ハッシュテーブル |
|
hdata (ハッシュテーブルを用いて直接データを読む) |
|
フック |
|
インフォリスト (オブジェクトに関するデータを含むリスト) |
|
コマンドおよびテキストの入力 |
|
ソート済みリスト |
|
WeeChat ログファイル (weechat.log) に書き込む |
|
ネットワーク関数 (サーバやプロキシへの接続) |
|
プロキシ管理 |
|
データ保護用の関数 |
|
データ保護用のバッファ |
|
安全なデータオプション (sec.conf ファイル) |
|
Signal functions. |
|
文字列関数 |
|
System functions. |
|
内部アップグレードシステム |
|
WeeChat コアのアップグレード (バッファ、行、履歴、…) |
|
URL 転送 (libcurl を使う) |
|
UTF-8 関数 |
|
その他の関数 |
|
WeeChat バージョンについての関数 |
|
主要関数: コマンドラインオプション、起動 |
|
フック関数 |
|
"command_run" フック |
|
"command" フック |
|
"completion" フック |
|
"config" フック |
|
"connect" フック |
|
"fd" フック |
|
"focus" フック |
|
"hdata" フック |
|
"hsignal" フック |
|
"info_hashtable" フック |
|
"info" フック |
|
"infolist" フック |
|
"line" フック |
|
"modifier" フック |
|
"print" フック |
|
"process" フック |
|
"signal" フック |
|
"timer" フック |
|
"url" フック |
|
バッファ、ウィンドウなどの関数 (全てのインターフェースで利用) |
|
バー要素 |
|
バーウィンドウ |
|
バー |
|
バッファ |
|
チャット関数 (メッセージの表示、…) |
|
色関数 |
|
コマンドラインの補完 |
|
カーソルモード (カーソルを自由に移動) |
|
フィルタ |
|
フォーカスについての関数 (カーソルモードとマウス用) |
|
コマンドおよびバッファに保存されたテキスト |
|
ホットリスト管理 (活発なバッファのリスト) |
|
入力関数 (入力バー) |
|
キーボード関数 |
|
レイアウト |
|
バッファ中の行 |
|
マウス |
|
ニックネーム関数 |
|
バッファのニックネームリスト |
|
ウィンドウ |
|
curses インターフェース |
|
バーウィンドウへの表示 |
|
チャットエリアへの表示 (メッセージ) |
|
色関数 |
|
キーボード関数 (デフォルトキー、入力の読み取り) |
|
WeeChat メインループ (キーボードやネットワークイベントの待ち受け) |
|
マウス |
|
端末についての関数 |
|
ウィンドウ |
|
ヘッドレスモード (インターフェースなし) |
|
ヘッドレスモード用のエントリポイント |
|
ダミーの ncurses ライブラリ |
|
curses インターフェース |
|
curses インターフェース用のエントリポイント |
プラグイン
パス/ファイル名 | 説明 |
---|---|
|
プラグインのルートディレクトリ |
|
プラグイン管理 (動的 C 言語ライブラリのロード/アンロード) |
|
プラグイン API の追加関数 (WeeChat コア関数のラッパー) |
|
プラグイン API 用のインフォ/インフォリストに関する追加関数 |
|
プラグイン設定オプション (plugins.conf ファイル) |
|
スクリプトプラグインの共用関数 |
|
スクリプト API 関数: 一部のプラグイン API 関数のラッパー |
|
スクリプトプラグインの設定オプション (python.conf、perl.conf 等のファイル) |
|
WeeChat プラグインと一緒に配布されるヘッダファイル、プラグインのコンパイルに必要 |
|
alias プラグイン |
|
alias の主要関数 |
|
alias コマンド |
|
alias 補完 |
|
alias 設定オプション (alias.conf ファイル) |
|
alias の情報/インフォリスト/hdata |
|
spell プラグイン |
|
spell の主関数 |
|
spell バー要素 |
|
spell コマンド |
|
spell 補完 |
|
spell 設定オプション (spell.conf ファイル) |
|
spell の情報/インフォリスト/hdata |
|
spell のスペラー管理 |
|
buflist プラグイン |
|
buflist の主要関数 |
|
buflist バー要素 |
|
buflist コマンド |
|
Buflist completions. |
|
buflist 設定オプション (buflist.conf ファイル) |
|
buflist の情報/インフォリスト/hdata |
|
buflist マウス動作 |
|
charset プラグイン |
|
charset 関数 |
|
exec プラグイン |
|
exec の主要関数 |
|
exec バッファ |
|
exec コマンド |
|
exec 補完 |
|
exec 設定オプション (exec.conf ファイル) |
|
fifo プラグイン |
|
fifo の主要関数 |
|
fifo コマンド |
|
fifo 設定オプション (fifo.conf ファイル) |
|
fifo の情報/インフォリスト/hdata |
|
fset プラグイン |
|
fset の主要関数 |
|
fset バー要素 |
|
fset バッファ |
|
fset コマンド |
|
fset 補完 |
|
fset 設定オプション (fset.conf ファイル) |
|
fset の情報/インフォリスト/hdata |
|
fset マウス動作 |
|
fset オプション管理 |
|
guile (scheme) プラグイン |
|
guile の主要関数 (スクリプトのロード/アンロード、guile コードの実行) |
|
guile スクリプト作成 API 関数 |
|
IRC (Internet Relay Chat) プラグイン |
|
IRC の主要関数 |
|
IRC バー要素 |
|
IRC batched events. |
|
IRC バッファ |
|
IRC チャンネル |
|
IRC 色 |
|
IRC コマンド |
|
IRC 補完 |
|
IRC 設定オプション (irc.conf ファイル) |
|
IRC CTCP |
|
IRC デバッグ関数 |
|
IRC 無視 |
|
IRC の情報/インフォリスト/hdata |
|
コマンドおよびテキストの入力 |
|
Functions for list of channels to join. |
|
Buffer for reply to /list command. |
|
IRC メッセージを操作する関数 |
|
チャンネルおよびニックネームのモードを操作する関数 |
|
IRC チャンネルモードリスト (+b、+e、+I、…). |
|
IRC メッセージを送るバッファ |
|
IRC ニックネーム |
|
IRC 通知リスト |
|
IRC プロトコル (RFC 1459/2810/2811/2812/2813/7194) |
|
IRC 生バッファ |
|
IRC コマンド出力のリダイレクト |
|
IRC サーバに対する SASL 認証 |
|
IRC サーバとの入出力通信 |
|
Functions to manipulate IRC message tags. |
|
Typing status. |
|
WeeChat をアップグレードする際の IRC データの保存およびロード |
|
JavaScript プラグイン |
|
JavaScript の主要関数 (スクリプトのロード/アンロード、JavaScript コードの実行) |
|
JavaScript スクリプト作成 API 関数 |
|
JavaScript v8 関数 |
|
logger プラグイン |
|
logger の主要関数 |
|
Logger backlog functions. |
|
logger バッファリスト管理 |
|
logger コマンド |
|
logger 設定オプション (logger.conf ファイル) |
|
logger の情報/インフォリスト/hdata |
|
ファイル末尾の行を返す |
|
lua プラグイン |
|
lua の主要関数 (スクリプトのロード/アンロード、lua コードの実行) |
|
lua スクリプト作成 API 関数 |
|
perl プラグイン |
|
perl の主要関数 (スクリプトのロード/アンロード、perl コードの実行) |
|
perl スクリプト作成 API 関数 |
|
php プラグイン |
|
php の主要関数 (スクリプトのロード/アンロード、php コードの実行) |
|
php スクリプト作成 API 関数 |
|
python プラグイン |
|
python の主要関数 (スクリプトのロード/アンロード、python コードの実行) |
|
python スクリプト作成 API 関数 |
|
relay プラグイン (IRC プロキシとリモートインターフェースへの中継) |
|
relay の主要関数 |
|
Clients authentification. |
|
Relay bar items. |
|
relay バッファ |
|
relay クライアント |
|
relay コマンド |
|
relay 補完 |
|
relay 設定オプション (relay.conf ファイル) |
|
HTTP functions. |
|
relay の情報/インフォリスト/hdata |
|
relay 用のネットワーク関数 |
|
relay 生バッファ |
|
Relay remote. |
|
relay サーバ |
|
WeeChat をアップグレードする際にデータを保存/回復 |
|
リレー用の websocket サーバ関数 (RFC 6455) |
|
Relay for remote interfaces (using HTTP REST API). |
|
Main API functions for HTTP REST API. |
|
Send JSON messages to clients. |
|
HTTP REST API protocol. |
|
Relay remote functions, specific to API. |
|
Process events received from relay remote. |
|
Network functions for relay remote. |
|
IRC プロキシ |
|
IRC プロキシの主要関数 |
|
Relay for remote interfaces (using "weechat" binary protocol). |
|
リモートインターフェースへの中継 (主要関数) |
|
クライアントにバイナリメッセージを送信 |
|
ニックネームリスト関数 |
|
クライアントからのコマンドを読み取る |
|
ruby プラグイン |
|
ruby の主要関数 (スクリプトのロード/アンロード、ruby コードの実行) |
|
ruby スクリプト作成 API 関数 |
|
スクリプトマネージャ |
|
スクリプトマネージャの主要関数 |
|
スクリプトに対する操作 (ロード/アンロード、インストール/削除、…) |
|
スクリプトマネージャ用のバッファ |
|
スクリプトマネージャ用のコマンド |
|
スクリプトマネージャ用の補完 |
|
スクリプトマネージャ用の設定オプション (script.conf ファイル) |
|
スクリプトマネージャの情報/インフォリスト/hdata |
|
スクリプトマネージャのマウス動作 |
|
リポジトリファイルのダウンロードとロード |
|
tcl プラグイン |
|
tcl の主要関数 (スクリプトのロード/アンロード、tcl コードの実行) |
|
tcl スクリプト作成 API 関数 |
|
trigger プラグイン |
|
trigger の主要関数 |
|
trigger バッファ |
|
trigger コールバック |
|
trigger コマンド |
|
trigger 補完 |
|
trigger 設定オプション (trigger.conf ファイル) |
|
Typing plugin. |
|
Main typing functions. |
|
Typing bar items. |
|
Typing config options (file typing.conf). |
|
Messages typing status on buffers. |
|
xfer プラグイン (IRC DCC ファイル/チャット) |
|
xfer の主要関数 |
|
xfer バッファ |
|
xfer DCC チャット |
|
xfer コマンド |
|
xfer 補完 |
|
xfer 設定オプション (xfer.conf ファイル) |
|
DCC ファイル転送 |
|
xfer のファイル関数 |
|
xfer の情報/インフォリスト/hdata |
|
xfer のネットワーク関数 |
|
WeeChat をアップグレードする際の xfer データの保存および回復 |
テスト
パス/ファイル名 | 説明 |
---|---|
|
テスト用のルートディレクトリ |
|
全テストの実行時に使われるプログラム |
|
Record and search in messages displayed. |
|
スクリプト API テスト用のルートディレクトリ |
|
スクリプト API テストの実行時に使われるプログラム |
|
スクリプト API テストを生成、実行する Python スクリプト |
|
スクリプト API のテスト時にすべての言語に関するスクリプトを生成する Python スクリプト |
|
スクリプト API テスト時に使われる Python スクリプト (スクリプト testapigen.py から使われます) |
|
Python コードを別の言語に変換 (スクリプト testapigen.py から使われます) |
|
単体テスト用のルートディレクトリ |
|
テスト: プラグイン |
|
Tests: plugin API info functions. |
|
Tests: plugin config functions. |
|
core 向け単体テスト用のルートディレクトリ |
|
テスト: 配列リスト |
|
Tests: calculation of expressions. |
|
Tests: commands. |
|
Tests: configuration files. |
|
Tests: cryptographic functions. |
|
Tests: directory/file functions. |
|
テスト: 式の評価 |
|
テスト: ハッシュテーブル |
|
テスト: hdata |
|
テスト: フック |
|
テスト: インフォリスト |
|
Tests: input functions. |
|
テスト: リスト |
|
Tests: network functions. |
|
テスト: データ保護 |
|
テスト: signals. |
|
テスト: 文字列 |
|
テスト: URL |
|
テスト: UTF-8 |
|
テスト: ユーティリティ関数 |
|
Tests: system functions. |
|
Root of unit tests for hooks. |
|
Tests: hooks "command". |
|
Tests: hooks "command_run". |
|
Tests: hooks "completion". |
|
Tests: hooks "config". |
|
Tests: hooks "connect". |
|
Tests: hooks "fd". |
|
Tests: hooks "focus". |
|
Tests: hooks "hdata". |
|
Tests: hooks "hsignal". |
|
Tests: hooks "info_hashtable". |
|
Tests: hooks "info". |
|
Tests: hooks "infolist". |
|
Tests: hooks "line". |
|
Tests: hooks "modifier". |
|
Tests: hooks "print". |
|
Tests: hooks "process". |
|
Tests: hooks "signal". |
|
Tests: hooks "timer". |
|
Tests: hooks "url". |
|
インターフェースの単体テストを収める最上位ディレクトリ |
|
Tests: bar window functions. |
|
Tests: buffer functions. |
|
Tests: chat functions. |
|
Tests: colors. |
|
Tests: filters. |
|
Tests: hotlist functions. |
|
Tests: input functions. |
|
Tests: keys. |
|
テスト: 行 |
|
テスト: nicks |
|
Tests: nicklist functions. |
|
Root of unit tests for Curses interface. |
|
Tests: mouse (Curses interface). |
|
プラグインの単体テストを収める最上位ディレクトリ |
|
IRC プラグインの単体テストを収める最上位ディレクトリ |
|
Tests: IRC batched events. |
|
Tests: IRC buffers. |
|
Tests: IRC channels. |
|
Tests: IRC colors. |
|
Tests: IRC commands. |
|
テスト: IRC 設定 |
|
Tests: IRC CTCP. |
|
Tests: IRC ignores. |
|
Tests: IRC info. |
|
Tests: IRC join functions. |
|
Tests: IRC buffer for reply to /list command. |
|
Tests: IRC messages. |
|
Tests: IRC modes. |
|
Tests: IRC nicks. |
|
テスト: IRC プロトコル |
|
Tests: SASL authentication with IRC protocol. |
|
Tests: IRC server. |
|
Tests: IRC message tags. |
|
Root of unit tests for logger plugin. |
|
Tests: logger. |
|
Tests: logger backlog. |
|
Tests: logger tail functions. |
|
Root of unit tests for trigger plugin. |
|
Tests: triggers. |
|
Tests: trigger configuration. |
|
Root of unit tests for typing plugin. |
|
Tests: typing. |
|
Tests: typing status. |
|
Root of unit tests for Relay plugin. |
|
Tests: clients authentication. |
|
Tests: HTTP functions for Relay plugin. |
|
Tests: raw messages functions for Relay plugin. |
|
Tests: remote functions for Relay plugin. |
|
Tests: websocket functions for Relay plugin. |
|
Root of unit tests for Relay "api" protocol. |
|
Tests: Relay "api" protocol: general functions. |
|
Tests: Relay "api" protocol: messages. |
|
Tests: Relay "api" protocol: protocol. |
|
Root of unit tests for Relay "irc" protocol. |
|
Tests: Relay "irc" protocol. |
|
Root of unit tests for Xfer plugin. |
|
Tests: file functions. |
|
Tests: network functions. |
2.3. 文書 / 翻訳
文書ファイル:
パス/ファイル名 | 説明 |
---|---|
|
文書 |
|
asciidoctor スタイル |
|
言語コード XX (言語コード: en、fr、de、it、…) 用のディレクトリ |
|
man ページ ( |
|
開発者リファレンス ↗ (この文書) |
|
|
|
|
|
|
|
Relay "api" protocol (for remote interfaces). |
|
Relay "weechat" protocol ↗ (for remote interfaces). |
|
|
|
|
|
Files included in documentation. |
|
Command-line options (file included in man pages and user’s guide). |
|
Part of man pages: plugin options, files and copyright. |
WeeChat とプラグインの翻訳は gettext で行います、ファイルは po/ ディレクトリに含まれています:
パス/ファイル名 | 説明 |
---|---|
|
翻訳ファイル (gettext) |
|
言語コード XX (言語コード: en、fr、de、it、…) への翻訳、翻訳元言語は英語 |
|
翻訳用テンプレート (自動作成) |
3. コーディングルール
3.1. 一般的なルール
-
ソースコード内で使用する、コメント、変数名、… は必ず 英語 で記述してください (他の言語を使わないでください)
-
新しいファイルにはコピーライトヘッダを入れ、以下の情報を含めてください:
-
ファイルの短い説明 (1 行)、
-
日付、
-
名前、
-
電子メールアドレス、
-
ライセンス。
-
/*
* weechat.c - core functions for WeeChat
*
* Copyright (C) 2024 Your Name <your@email.com>
*
* This file is part of WeeChat, the extensible chat client.
*
* WeeChat is free software; you can redistribute it and/or modify
* it under the terms of the GNU General Public License as published by
* the Free Software Foundation; either version 3 of the License, or
* (at your option) any later version.
*
* WeeChat is distributed in the hope that it will be useful,
* but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
* MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the
* GNU General Public License for more details.
*
* You should have received a copy of the GNU General Public License
* along with WeeChat. If not, see <https://www.gnu.org/licenses/>.
*/
3.2. C 言語スタイル
C 言語のコードを書く際には以下の基本的なルールを 必ず 守ってください。:
-
Use 4 spaces for indentation (no tabs).
-
読みやすくする必要がある場合を除いて、1 行は 80 文字以内に収めてください。
-
コメントは
/* comment */
のようにしてください (// comment
のような C99 スタイルのコメントは使わないでください)。 -
関数の前に、その関数の機能を説明するコメントを付けてください (説明が短くても、必ず複数行コメントを使ってください)。
例:
/*
* Checks if a string with boolean value is valid.
*
* Returns:
* 1: boolean value is valid
* 0: boolean value is NOT valid
*/
int
foo ()
{
int i;
/* one line comment */
i = 1;
/*
* multi-line comment: this is a very long description about next block
* of code
*/
i = 2;
printf ("%d\n", i);
}
-
具体的な変数名を使ってください、例えば "n" や "nc" の代わりに "nicks_count" を使ってください。 例外:
for
ループのカウンタ変数に "i" や "n" を使うのは問題ありません。 -
関数内で行うローカル変数の初期化は宣言の後に行ってください、例:
void
foo ()
{
int nick_count, buffer_count;
nick_count = 0;
buffer_count = 1;
/* ... */
}
-
たとえ必要無くとも、丸括弧を使って式を評価する順番を明示してください、例:
x + y * z
の代わりにx + (y * z)
と書いてください -
中括弧
{ }
は制御文の次の行に単独で置き、制御文 (以下のif
です) と同じ空白文字の数だけインデントしてください:
if (nicks_count == 1)
{
/* something */
}
-
関数内部でブロックを分けるには空行を使ってください、可能であればそれぞれのブロックにコメントを付けてください:
/*
* Sends a message from out queue.
*/
void
irc_server_outqueue_send (struct t_irc_server *server)
{
/* ... */
/* send signal with command that will be sent to server */
irc_server_send_signal (server, "irc_out",
server->outqueue[priority]->command,
server->outqueue[priority]->message_after_mod,
NULL);
tags_to_send = irc_server_get_tags_to_send (server->outqueue[priority]->tags);
irc_server_send_signal (server, "irc_outtags",
server->outqueue[priority]->command,
server->outqueue[priority]->message_after_mod,
(tags_to_send) ? tags_to_send : "");
if (tags_to_send)
free (tags_to_send);
/* send command */
irc_server_send (server, server->outqueue[priority]->message_after_mod,
strlen (server->outqueue[priority]->message_after_mod));
server->last_user_message = time_now;
/* start redirection if redirect is set */
if (server->outqueue[priority]->redirect)
{
irc_redirect_init_command (server->outqueue[priority]->redirect,
server->outqueue[priority]->message_after_mod);
}
/* ... */
}
-
if
条件はインデントし、演算子を含む条件は丸括弧で括ってください (単独のブール値を評価する場合は不要)、例:
if (something)
{
/* something */
}
else
{
/* something else */
}
if (my_boolean1 && my_boolean2 && (i == 10)
&& ((buffer1 != buffer2) || (window1 != window2)))
{
/* something */
}
else
{
/* something else */
}
-
switch
文は以下の様にインデントしてください:
switch (string[0])
{
case 'A': /* first case */
foo ("abc", "def");
break;
case 'B': /* second case */
bar (1, 2, 3);
break;
default: /* other cases */
baz ();
break;
}
-
関数プロトタイプには
typedef
を使い、構造体を使わないでください:
typedef int (t_hook_callback_fd)(void *data, int fd);
struct t_hook_fd
{
t_hook_callback_fd *callback; /* fd callback */
int fd; /* socket or file descriptor */
int flags; /* fd flags (read,write,..) */
int error; /* contains errno if error occurred */
/* with fd */
};
/* ... */
struct t_hook_fd *new_hook_fd;
new_hook_fd = malloc (sizeof (*new_hook_fd));
-
Emacs テキストエディタのユーザは以下の Lisp コードを ~/.emacs.el に追記することで、適切なインデントを行うことができます。
(add-hook 'c-mode-common-hook
'(lambda ()
(c-toggle-hungry-state t)
(c-set-style "k&r")
(setq c-basic-offset 4)
(c-tab-always-indent t)
(c-set-offset 'case-label '+)))
3.3. Python スタイル
PEP 8 ↗ を参照
4. コアの構造
4.1. 命名規則
ファイル
ファイル名に使えるのは文字とハイフンだけで、書式: xxx-yyyyy.[ch] に従ってください。xxx はディレクトリおよび構成要素 (略称も可) で、yyyyy はファイルの名前です。
主要ファイルにはディレクトリと同じ名前を付ける事ができます。例えば irc プラグインの irc.c など。
例:
ディレクトリ | ファイル |
---|---|
|
weechat.c、core-backtrace.c、core-command.c、… |
|
gui-bar.c、gui-bar-item.c、gui-bar-window.c、… |
|
gui-curses-bar.c、gui-curses-bar-window.c、gui-curses-chat.c、… |
|
plugin.c、plugin-api.c、plugin-api-info.c、plugin-config.c、plugin-script.c、… |
|
irc.c、irc-bar-item.c、irc-buffer.c、… |
|
weechat-python.c、weechat-python-api.c、… |
C 言語ファイルのヘッダはファイルと同じ名前です、例えばファイル core-command.c のヘッダファイルは core-command.h です
構造体
構造体の名前は t_X_Y または t_X_Y_Z という書式に従います:
-
X: ディレクトリ/構成要素 (略称も可)
-
Y: ファイル名の最後
-
Z: 構造体の名前 (任意)
例: IRC のニックネーム (src/plugins/irc/irc-nick.h より):
struct t_irc_nick
{
char *name; /* nickname */
char *host; /* full hostname */
char *prefixes; /* string with prefixes enabled for nick */
char prefix[2]; /* current prefix (higher prefix set in */
/* prefixes) */
int away; /* 1 if nick is away */
char *color; /* color for nickname in chat window */
struct t_irc_nick *prev_nick; /* link to previous nick on channel */
struct t_irc_nick *next_nick; /* link to next nick on channel */
};
変数
グローバル変数 (関数の外側) の名前は X_Y_Z という書式に従います:
-
X: ディレクトリ/構成要素 (略称も可)
-
Y: ファイル名の最後
-
Z: 変数の名前
例外として、リストの「最後の」ノードを表す変数の名前は last_X という書式に従います (ここで X は変数の名前で、単数形を使います)。
例: ウィンドウ (src/gui/gui-window.c より):
struct t_gui_window *gui_windows = NULL; /* first window */
struct t_gui_window *last_gui_window = NULL; /* last window */
struct t_gui_window *gui_current_window = NULL; /* current window */
ローカル変数 (関数内) に対する命名規則はありません。ただし具体的な (短すぎない) 名前をつけることを推奨します。とは言うものの、構造体へのポインタは通常 ptr_xxxx のように名付けます。例えば、struct t_gui_buffer * へのポインタは: *ptr_buffer のように名付けます。
関数
関数に対する命名規則は変数と同じです。
例: 新しいウィンドウの作成 (src/gui/gui-window.c より):
/*
* Creates a new window.
*
* Returns pointer to new window, NULL if error.
*/
struct t_gui_window *
gui_window_new (struct t_gui_window *parent_window, struct t_gui_buffer *buffer,
int x, int y, int width, int height,
int width_pct, int height_pct)
{
/* ... */
return new_window;
}
4.2. シングルスレッド
WeeChat はシングルスレッドです。これはつまり、コードの全ての部分を非常に高速に実行する必要があり、sleep
などの関数を呼び出すことは 厳格に禁止 されているということです (この点は
WeeChat コアだけでなく、C 言語プラグインとスクリプトでも同じことが言えます)。
何らかの理由でしばらく sleep したい場合は、hook_timer
をコールバックと併せて使ってください。
4.3. 双方向連結リスト
WeeChat のほとんどの連結リストは双方向連結リストです: 各ノードは 1 つ前と 1 つ後のノードへのポインタを持っています。
例: バッファのリスト (src/gui/gui-buffer.h より):
struct t_gui_buffer
{
/* data */
/* ... */
struct t_gui_buffer *prev_buffer; /* link to previous buffer */
struct t_gui_buffer *next_buffer; /* link to next buffer */
};
さらにリストの最初と最後を示す 2 つのポインタがあります:
struct t_gui_buffer *gui_buffers = NULL; /* first buffer */
struct t_gui_buffer *last_gui_buffer = NULL; /* last buffer */
4.4. 文字列中の色コード
WeeChat は文字列中に独自の色コードを使うことで、属性 (太字、下線、…) と画面上の色を表現します。
文字列にある文字を含め、その後に属性および色を指定します、これは:
-
0x19: 色コード (これの後に色コード指定)
-
0x1A: set attribute (followed by raw attribute on one char)
-
0x1B: remove attribute (followed by raw attribute on one char)
-
0x1C: リセット (これの後には何も付けない)
指定できる色は:
-
標準色: 任意属性 + 2 桁の番号
-
拡張色:
@
+ 任意属性 + 5 桁の番号
以下の表に使われる組み合わせを示す:
-
STD
: 標準色 (2 桁の番号) -
(ATTR)STD
: 任意属性を含めた標準色 (属性 + 2 桁の番号) -
EXT
: 拡張色 (@
+ 5 桁の番号) -
(ATTR)EXT
:任意属性を含めた拡張色 (@
+ 属性 + 5 桁の番号) -
(ATTR)
: one or more attribute chars:-
%
: blink -
.
: "dim" (half bright) -
*
: 太字 -
!
: 反転 -
/
: イタリック -
_
: 下線 -
|
: 属性を保存
-
-
(a)
: one raw attribute char:-
0x01: bold
-
0x02: reverse
-
0x03: italic
-
0x04: underline
-
0x05: blink
-
0x06: "dim" (half bright)
-
以下の表にすべての組み合わせをまとめています:
コード | 例 | エリア | 説明 |
---|---|---|---|
19 + |
19 |
chat + bars |
オプションを使って属性と色を指定、色コードは以下の表を参照 |
19 + |
19 |
chat |
ncurses ペアを使って色を指定 ( |
19 + |
19 |
chat + bars |
文字色 (WeeChat 色) を設定 |
19 + |
19 |
chat + bars |
文字色 (拡張色) を設定 |
19 + |
19 |
chat + bars |
背景色 (WeeChat 色) を設定 |
19 + |
19 |
chat + bars |
背景色 (拡張色) を設定 |
19 + |
19 |
chat + bars |
文字色(WeeChat 色) を設定 |
19 + |
19 |
chat + bars |
文字色 (拡張色) を設定 |
19 + |
19 |
chat + bars |
文字色および背景色 (WeeChat 色) を設定 |
19 + |
19 |
chat + bars |
文字色 (WeeChat 色) と背景色 (拡張色) を設定 |
19 + |
19 |
chat + bars |
文字色 (拡張色) と背景色 (WeeChat 色) を設定 |
19 + |
19 |
chat + bars |
文字色および背景色 (拡張色) を設定 |
19 + |
19 |
chat + bars |
文字色および背景色 (WeeChat 色) を設定 |
19 + |
19 |
chat + bars |
文字色 (WeeChat 色) と背景色 (拡張色) を設定 |
19 + |
19 |
chat + bars |
文字色 (拡張色) と背景色 (WeeChat 色) を設定 |
19 + |
19 |
chat + bars |
文字色および背景色 (拡張色) を設定 |
19 + |
19 |
bars |
バーの文字色を設定 |
19 + |
19 |
bars |
バーの区切り文字色を設定 |
19 + |
19 |
bars |
バーの背景色を設定 |
19 + |
19 |
input bar |
文字入力を開始 ("input_text" 要素のみで利用可) |
19 + |
19 |
input bar |
隠し文字入力を開始 ("input_text" 要素のみで利用可) |
19 + |
19 |
input bar |
カーソル文字を移動 ("input_text" 要素のみで利用可) |
19 + |
19 |
bars |
要素を開始 |
19 + |
19 |
bars |
行要素を開始 |
19 + |
19 |
chat + bars |
テキストを強調 (WeeChat バージョン 0.4.2 以上で利用可) |
19 + 1C |
19 1C |
chat + bars |
色をリセット (属性は保存) |
1A + |
1A 01 |
chat + bars |
属性を設定 |
1B + |
1B 01 |
chat + bars |
属性を削除 |
1C |
1C |
chat + bars |
属性と色をリセット |
注記
|
(1) The use of comma as separator was used until WeeChat 2.5. With WeeChat ≥ 2.6, a tilde is used to separate foreground from background color. If you are developing a WeeChat relay client and want to be compatible with all WeeChat versions, you should support both separators (for example if a user with WeeChat ≤ 2.5 runs /upgrade to a version ≥ 2.6, both separators
could be used at same time in buffers).
|
オプションを使う色コード (src/gui/gui-color.h ファイルの t_gui_color_enum を参照):
コード | オプション |
---|---|
|
weechat.color.separator |
|
weechat.color.chat |
|
weechat.color.chat_time |
|
weechat.color.chat_time_delimiters |
|
weechat.color.chat_prefix_error |
|
weechat.color.chat_prefix_network |
|
weechat.color.chat_prefix_action |
|
weechat.color.chat_prefix_join |
|
weechat.color.chat_prefix_quit |
|
weechat.color.chat_prefix_more |
|
weechat.color.chat_prefix_suffix |
|
weechat.color.chat_buffer |
|
weechat.color.chat_server |
|
weechat.color.chat_channel |
|
weechat.color.chat_nick |
|
weechat.color.chat_nick_self |
|
weechat.color.chat_nick_other |
|
(WeeChat バージョン 0.3.4 以上で利用不可) |
|
(WeeChat バージョン 0.3.4 以上で利用不可) |
|
(WeeChat バージョン 0.3.4 以上で利用不可) |
|
(WeeChat バージョン 0.3.4 以上で利用不可) |
|
(WeeChat バージョン 0.3.4 以上で利用不可) |
|
(WeeChat バージョン 0.3.4 以上で利用不可) |
|
(WeeChat バージョン 0.3.4 以上で利用不可) |
|
(WeeChat バージョン 0.3.4 以上で利用不可) |
|
(WeeChat バージョン 0.3.4 以上で利用不可) |
|
(WeeChat バージョン 0.3.4 以上で利用不可) |
|
weechat.color.chat_host |
|
weechat.color.chat_delimiters |
|
weechat.color.chat_highlight |
|
weechat.color.chat_read_marker |
|
weechat.color.chat_text_found |
|
weechat.color.chat_value |
|
weechat.color.chat_prefix_buffer |
|
weechat.color.chat_tags (WeeChat バージョン 0.3.6 以上で利用可) |
|
weechat.color.chat_inactive_window (WeeChat バージョン 0.3.6 以上で利用可) |
|
weechat.color.chat_inactive_buffer (WeeChat バージョン 0.3.6 以上で利用可) |
|
weechat.color.chat_prefix_buffer_inactive_buffer (WeeChat バージョン 0.3.6 以上で利用可) |
|
weechat.color.chat_nick_offline (WeeChat バージョン 0.3.9 以上で利用可) |
|
weechat.color.chat_nick_offline_highlight (WeeChat バージョン 0.3.9 以上で利用可) |
|
weechat.color.chat_nick_prefix (WeeChat バージョン 0.4.1 以上で利用可) |
|
weechat.color.chat_nick_suffix (WeeChat バージョン 0.4.1 以上で利用可) |
|
weechat.color.emphasized (WeeChat バージョン 0.4.2 以上で利用可) |
|
weechat.color.chat_day_change (WeeChat バージョン 0.4.2 以上で利用可) |
|
weechat.color.chat_value_null (WeeChat バージョン 1.4 以上で利用可) |
|
weechat.color.chat_status_disabled (WeeChat バージョン 4.0.0 以上で利用可) |
|
weechat.color.chat_status_enabled (WeeChat バージョン 4.0.0 以上で利用可) |
WeeChat 色は:
コード | 色 |
---|---|
|
デフォルト (端末の文字色/背景色) |
|
黒 |
|
暗い灰色 |
|
暗い赤 |
|
明るい赤 |
|
暗い緑 |
|
明るい緑 |
|
茶色 |
|
黄色 |
|
暗い青 |
|
明るい青 |
|
暗いマゼンダ |
|
明るいマゼンダ |
|
暗いシアン |
|
明るいシアン |
|
灰色 |
|
白 |
色コードの例:
コード | 説明 |
---|---|
19 |
オプション "01" の色 (チャットテキスト) |
19 |
文字色が黄色、背景色が赤色 |
19 |
オレンジ (拡張色 214) |
19 |
文字は太字で下線付きのオレンジ色 (214)、背景色は青 (17) |
1A |
下線 |
1B |
下線を削除 |
1C |
属性と色をリセット |
5. プラグインの内部構造
ファイル src/plugins/weechat-plugin.h は API で使うことのできる全ての関数を定義し、エクスポートします。
t_weechat_plugin 構造体はプラグインに関する情報 (ファイル名、プラグイン名、作者、説明、…) と全ての API 関数をポインタにしてを保存するために使われます
API 関数を簡単に呼び出すためのマクロが定義されています。
例えば、関数 hook_timer は以下のように構造体 t_weechat_plugin で定義されています:
struct t_hook *(*hook_timer) (struct t_weechat_plugin *plugin,
long interval,
int align_second,
int max_calls,
int (*callback)(void *data,
int remaining_calls),
void *callback_data);
この関数を呼び出すマクロは:
#define weechat_hook_timer(__interval, __align_second, __max_calls, \
__callback, __data) \
weechat_plugin->hook_timer(weechat_plugin, __interval, \
__align_second, __max_calls, \
__callback, __data)
このため、プラグイン内での関数の呼び出しは以下の例の様に行います:
server->hook_timer_sasl = weechat_hook_timer (timeout * 1000,
0, 1,
&irc_server_timer_sasl_cb,
server);
6. WeeChat への貢献
6.1. Git リポジトリ
Git repository is on GitHub ↗.
バグや新機能のパッチは必ず main
ブランチに対して適用できるものを作成し、GitHub の pull
リクエストを使って提出することを推奨します。パッチは電子メールで送信することも可能です
(git diff
または git format-patch
で作成してください)。
Format of commit message is the following (with automatic close of a GitHub issue):
component: fix a problem (closes #123)
component には以下から 1 つ選んで記入してください:
Component | Files | Description |
---|---|---|
|
|
WeeChat core |
|
|
Build |
|
|
Continuous integration |
|
|
Debian packaging |
|
|
Tests |
|
|
General doc updates, for example build |
|
|
Man pages |
|
|
Frequently asked questions (FAQ) |
|
|
Quickstart guide |
|
|
User’s guide |
|
|
Scripting guide |
|
|
Plugin API reference |
|
|
Relay protocols |
|
|
Developer’s guide |
|
|
Plugin |
以下のルールに従ってください:
-
英語を使ってください
-
動詞の原形を使ってください
-
If commit is related to a GitHub issue, write it in parenthesis after the message, with this format:
(issue #123)
or(closes #123)
to close it.
コミットメッセージの例:
core: add callback "nickcmp" for nick comparison in buffers core: update Japanese translations irc: add command /unquiet (closes #36) python: fix crash when unloading a script without pointer to interpreter ruby: add detection of ruby version 1.9.3 in CMake
6.2. 翻訳
Gettext
Gettext ファイルは po/
ディレクトリに入っています。新しい言語の翻訳を始める際は、コマンド
msginit
を使ってください。例えばオランダ語の空ファイルを作成するには:
cd po
msginit -i weechat.pot -l nl_NL -o nl.po
WeeChat の翻訳元言語は英語です、翻訳する場合は必ず英語から翻訳してください
ソースに変更があった際は、以下のコマンドを Cmake の "build" ディレクトリで実行することで、すべての翻訳を再生成する事が可能です。
make translations && make update-po
その後翻訳できるならば .po ファイルを編集します。
When done, you have to check your file with msgcheck ↗:
msgcheck.py xx.po
新しい翻訳を使うには WeeChat を再コンパイルしてください。
Asciidoc
Asciidoc ファイルは doc/XX/ ディレクトリにあり、XX は言語コード (en、fr、de、it、…) です。
最初に英語の asciidoc ファイル (doc/en/ ディレクトリ中にある) をコピーして、それを編集してください。
ファイル中の未翻訳部分には以下の文字列で目印が付けられています:
// TRANSLATION MISSING
メモや警告などを示すリンクおよび特殊キーワードを除く全ての部分を必ず翻訳してください、以下の単語を書き換えるのはやめてください:
[[link_name]] <<link_name>> [NOTE] [TIP] [IMPORTANT] [WARNING] [CAUTION]
<<link_name>>
の後に名前がある場合、これも必ず翻訳してください:
<<link_name,このテキストは必ず翻訳してください>>